2015/06/13

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叩けよ。さらば開かれん。

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2015/ 06/ 13
                 
ロンドンに引っ越しして間もない頃でした。
お天気が良かったので
向いの公園にお散歩に行こうと玄関で靴を履いていると
2才になる娘が一人で外に出てしまいました。
慌てて追いかけると、玄関のドアがバターン。
え?もしかしてオートロック??鍵も持たず飛び出してしまったので、
家に入れなくなってしまいました。

主人はシティーの会社。
幾らなんでも「鍵を持って帰って来て。」とも言えず
お向かいの老夫婦の家に助けを求めました。

色々試してみましたが、拉致があかず途方にくれていると、
おじいさんが近くで作業をしていた職人さんを連れてきて、
「この人が窓を開けてくれる」とのこと。
良く聞くと、我が家は築80年位の家。
窓はサッシではなく何とパテで枠を固定しているだけとのこと。
慣れた手付きで窓枠を外し、
裏玄関のドアを開けてくれて無事に中に入ることができました。

この大事件以来、向いの老夫婦とは大の仲良しになりました。
初めての海外駐在で、知り合いもいなく心細かったのですが、
思い切って助けをお願いすることでご近所付き合いが上手くいった例です。

KT2.jpg


その後の赴任地オーストラリアでは 
夜遅くに旅行から戻り、家に入ろうとすると鍵が見当たりません。
バッグの底をひっくり返しても、どこにもありません。
携帯も無く、お隣に電話を借りに行き
オーナーに連絡をして合鍵を持って来て頂きました。
これ以来、お隣と仲良くなり、旅行で家を空ける時は、
「鍵を持った?」と聞かれ
「留守中芝生のお水はあげておきますね。」と親切にして頂きました。

KT1.jpg


極め付けは、ニュージーランドからオーストラリアに再度転勤する時です。
最後の日、お隣にお別れを言いに行って、家に入ろうとすると、鍵が~~。
裏玄関から家の中を見ると、バッグが鎮座していました。
「さようなら」を言いにいったお隣に「家に入れない~」と助けを求めに行きました。

長い梯子を持って来て「2階の部屋の鍵が開いてない?」とベランダに上り
チェックして下さるのですが、引っ越しの日。
鍵は全てチェック済み。
結局お隣でお茶を飲みながら合鍵屋さんを待ちました。
引っ越しして来た時にご挨拶に伺い、
暫くしてお隣の奥様が「Welcome to Seacliffe Avenue」と書いたケーキを届けて下さり、
とても仲良くさせていただいていたので、こんな時にも助けを求めに行けました。

困った時のご近所頼みで お付き合いがスムーズにいきました。
日本のように思いやりの観念が少ない海外では、
思い切って助けを求めると、意外と親切に手を差し伸べてくださいます。
自分の不注意を棚に上げてなんですが、
「叩けよ。さらば開かれん」が教訓です。

K.T(日本)