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戻って来なかったスーツケース

category - 未分類
2014/ 03/ 18
                 
今から18年前、イタリアに住んでいた時のこと。
本帰国直前に、エジプトへ旅行に行きました。

カイロでたっぷりピラミッド観光や博物館見学を堪能した後、
ナイル川クルーズを楽しむため、カイロから国内線でナイル川上流、北のアスワンへ。

アスワン空港に到着し、私たち夫婦は荷物が出てくるのを待ちました。
しかし、待てど暮らせど、私たちのスーツケース2つは出てきませんでした。
行方不明になってしまったのです。

クルーズ船がナイル川から出発してしまうので、仕方なく荷物がないまま乗り込みました。
もちろん着の身着のまま、です。

着替えがないので、途中下船した観光名所で民族衣装を購入しました。
この衣装を夜な夜な船内で行われるパーティで着用し、
寝るときはそのままパジャマ代わりに。
下着や靴下は毎晩、洗濯です。
夜間にキャビン内に干したり、
同じツアー客のイタリア人にドライヤーを貸してもらって乾かしました。

カイロにクルーズ船が到着したときに、
ガイドさんに空港内のロストバケッジが収容されている部屋を案内してもらい、
一つひとつ丹念に見て回りましたが、残念な事に見つかりませんでした。

イタリアに戻った後、航空会社に紛失届、保険会社に請求を出しましたが、
保険会社から戻って来たのは、スーツケース2つ分の金額だけ。

あのスーツケースの中には、
ピラミッドをバックにラクダに乗った写真のフィルム、
一眼レフカメラの広角レンズ、カイロ観光で購入した貴重なパピルスの絵、
象形文字の解読書、お気に入りの服、アクセサリー、
そしてお煎餅と梅干も入っていました。

今でも時折り、あの荷物はどこへ行ってしまったのだろう、と思い出します。


S.N(日本)
                         
                                  
    
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