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ウィルキンス夫妻

category - 未分類
2013/ 03/ 11
                 
イギリスはロンドンに駐在していた頃の話です。

引っ越して間もない頃、私はうっかりして
オートロックの家のドアを鍵を持たずに
閉めてしまいました。

主人はシティに通っていたので
すぐに鍵を持ってきてもらう訳にもいきません。
娘はまだ小さく軽装で出たので
主人の帰るのを待つ訳にもいかず 
お向かいにお住まいの老夫婦の所に助け求めに行きました。

とても親切な方で色々手を尽くして下さり、
近くで作業をしている職人さんを呼んで来て下さいました。

裏玄関の窓枠のパテを剥がし、
窓ガラスを外してドアを開けて下さいました。
(窓はサッシや普通の窓枠とは違いパテで固定している古いタイプのものでした)

知り合いもいない心細い状況でしたので、
老夫婦の対応はとてもありがたいものでした。


数日後、感謝の気持ちを込めてお茶にお誘いしました。
当日おじいさんは背広に帽子、手入れの行き届いた靴を履き、
おばあさんはスーツにバックを持ちハイヒールを履いて
我が家にいらっしゃいました。
道を渡ればすぐ我が家なのにもかかわらずです。

お二人は自分達の見栄の為にお洒落をして来たのではなく
初めて訪れる我が家の為に敬意を表して
お洒落をして来て下さったことを知りました。
さすが、イギリスのジェントルマンご夫妻だと感心しました。

鍵騒動ですっかり親しくなり
日本に帰国してからもクリスマスカードを交換しました。
ある年、おばあさんから
おじいさんが亡くなったという知らせを頂きました。
それから数年経ち、
アメリカに住むお嬢さんから
おばあさんが亡くなったという知らせを頂戴しました。

いつもおばあさんが私たちの話を娘さんにしていたそうです。
それで私たちの住所を知っていて連絡を下さいました。

今はもうお目にかかれませんが、懐かしい思い出です。


K.T(日本)
                         
                                  
    
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