2015/06/22
2015/06/13

2015年06月

        

カリフォルニアの停電

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2015/ 06/ 22
                 
私がアメリカ西海岸に引越したころはカリフォルニアの電力危機問題があり、
輪番停電を実施した地域もあるほどでした。
幸い私の住む場所は輪番停電には当たらず、冷夏だったこともあり、
住み始めて2ヶ月くらいは停電になりませんでした。

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停電のことをすっかり忘れてしまったある日曜日、
朝起きたらテレビもパソコンもつかない・・・
朝食を食べようと思っても我が家はガスコンロではなかったので、困ってしまいました。
いつ電気が通るかわからないので車で出かけてしまおうと思ったら
当然のことながらガレージが開かないのです。
手動での開け方を知らなかったので試行錯誤をしてみましたが、
どうやっても開きませんでした。

今考えれば大したことではなかったですし、
もしかしたらオーナーから聞いていたかもしれません。
しかし「日本では停電は滅多に起こらない」とか
「停電してもすぐに復旧するのに!」と次第にイライラして、
どうすることもできない自分たちを情けなく思い始めました。

IMGP2026.jpg

すると、お昼頃になって隣のご家族が車で帰って来た音が聞こえました。
隣のご家族とは、私たちが引越ししてきたときに挨拶をして以来、
言葉を交わすのは2度目でしたが、
「ガレージの開け方を教えてください」と意を決して頼みました。

「そういえば最近停電をしていなかったから、驚いたでしょ!」
と言って、手動での開け方や、ブレーカーがある場所など、
とても丁寧に教えてくださいました。
そして通常営業をしているショッピングモールを教えてくれたので、
早速お腹をすかせた子ども達を連れて車で出かけました。
大げさかもしれませんが、その時の私たちにとって涙が出るほどありがたく、
救われた気持ちになりました。

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(ガレージの開け方を教えてくださったお隣さんです)

また、私たちの住むあたりはラグーンに面しているので船を持つことができましたが、
維持管理が大変なので、我が家は持っていませんでした。
少しずつ近隣の方と話をするようになると、
皆さんが所有するカヌーや大きなボートを出すときは声をかけてくださるようになりました。

サンフランシスコ04 274_2

他にもテニスコートやプールの使い方、コミュニティーハウスの使い方など、
折に触れて教えていただきました。

サンフランシスコ04 049_2

住み始めた頃は何か不便なことがあると
すぐに日本と比較してしまい、ネガティブな方向にばかり考えていました。
停電の一件でご近所の方と話すようになり、
上手く英語が話せなかった私にも皆さんが丁寧に教えてくださったおかげで、
とても住みやすい場所へと変わっていきました。

日本へ帰国するまでの7年近く、一度も引越しをせずに住み続けられたのは、
ご近所の皆さんと楽しく過ごしていたからだと思っています。

T・K(日本)




























                         
                                  
        

叩けよ。さらば開かれん。

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2015/ 06/ 13
                 
ロンドンに引っ越しして間もない頃でした。
お天気が良かったので
向いの公園にお散歩に行こうと玄関で靴を履いていると
2才になる娘が一人で外に出てしまいました。
慌てて追いかけると、玄関のドアがバターン。
え?もしかしてオートロック??鍵も持たず飛び出してしまったので、
家に入れなくなってしまいました。

主人はシティーの会社。
幾らなんでも「鍵を持って帰って来て。」とも言えず
お向かいの老夫婦の家に助けを求めました。

色々試してみましたが、拉致があかず途方にくれていると、
おじいさんが近くで作業をしていた職人さんを連れてきて、
「この人が窓を開けてくれる」とのこと。
良く聞くと、我が家は築80年位の家。
窓はサッシではなく何とパテで枠を固定しているだけとのこと。
慣れた手付きで窓枠を外し、
裏玄関のドアを開けてくれて無事に中に入ることができました。

この大事件以来、向いの老夫婦とは大の仲良しになりました。
初めての海外駐在で、知り合いもいなく心細かったのですが、
思い切って助けをお願いすることでご近所付き合いが上手くいった例です。

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その後の赴任地オーストラリアでは 
夜遅くに旅行から戻り、家に入ろうとすると鍵が見当たりません。
バッグの底をひっくり返しても、どこにもありません。
携帯も無く、お隣に電話を借りに行き
オーナーに連絡をして合鍵を持って来て頂きました。
これ以来、お隣と仲良くなり、旅行で家を空ける時は、
「鍵を持った?」と聞かれ
「留守中芝生のお水はあげておきますね。」と親切にして頂きました。

KT1.jpg


極め付けは、ニュージーランドからオーストラリアに再度転勤する時です。
最後の日、お隣にお別れを言いに行って、家に入ろうとすると、鍵が~~。
裏玄関から家の中を見ると、バッグが鎮座していました。
「さようなら」を言いにいったお隣に「家に入れない~」と助けを求めに行きました。

長い梯子を持って来て「2階の部屋の鍵が開いてない?」とベランダに上り
チェックして下さるのですが、引っ越しの日。
鍵は全てチェック済み。
結局お隣でお茶を飲みながら合鍵屋さんを待ちました。
引っ越しして来た時にご挨拶に伺い、
暫くしてお隣の奥様が「Welcome to Seacliffe Avenue」と書いたケーキを届けて下さり、
とても仲良くさせていただいていたので、こんな時にも助けを求めに行けました。

困った時のご近所頼みで お付き合いがスムーズにいきました。
日本のように思いやりの観念が少ない海外では、
思い切って助けを求めると、意外と親切に手を差し伸べてくださいます。
自分の不注意を棚に上げてなんですが、
「叩けよ。さらば開かれん」が教訓です。

K.T(日本)